最近のカップルでは、入籍はするけれども結婚式を挙げないというカップルが増加傾向にあります。そもそも挙式を挙げる必要があるの?と思う人がいることも実際にいますし、そういうカップルは特に披露宴などをしないケースが見受けられます。実際に挙式を挙げる必要があるのか、そして挙式を挙げるメリットやデメリットにはどのようなものがあるのか、解説します。
挙式を挙げないカップルは増加傾向に
近年の厚生労働省の人口動態調査によると、令和元年における入籍カップルの数は60万人となっている一方で、民間企業の調査においては、挙式を挙げていないと回答したカップルは全体の40%という驚きの結果が出ています。もちろん、厚生労働省の調査と民間企業の調査の整合性が正しいということは言えませんが、それでも入籍カップルの半分近くが結婚式を挙げていないという仮説を立てることは可能です。
どうして挙式を挙げないのか
では、多数のカップルが挙式をあげていないのかというと、一つは金銭的な問題です。結婚式は、披露宴を含めると300~400万円の費用がかかります。もちろん、ご祝儀が入ってきますが、そちらは新生活の費用に充当することになりますので、そうするとやはり金銭的な負担が小さくなく、その費用を結婚後の生活費や将来生まれてくるであろう子供の養育費に充当しようと現実的ですよね。
また、そういう金銭的な問題ではなく、両親と不仲であったり、両親が亡くなっているというような家族関係で挙式を挙げないカップルもいます。挙式には両家の家族や仕事関係の人たちが一堂に会することになります。そういう状況は家族関係が複雑と挙式はハードルの高いイベントです。
あとは挙式を上げる前に(入籍をする前に)妊娠してしまったり、再婚で幼い子供がいるので、挙式を挙げないというカップルもいます。なお、最近では挙式を挙げる4組に1組が新婦さんのお腹に赤ちゃんがいると言われており、妊娠中に挙式を挙げるカップルもいないことはありません。
それと価値観やライフスタイルが多様化していることもあって、挙式を挙げるということに価値観を感じていないというカップルが増えているということもあります。例えばお金のかけ方についても数百万円かかる挙式の費用を、例えば新婚旅行の飛行機やホテルをアップグレードしたり、美味しいものや欲しい物を購入したいと考えている人もいるというのは、全く不思議なことではありません。
挙式を挙げないメリットについて
挙式を挙げないメリットとしては、経済的な負担が少なくて済むということです。これは冒頭でもご案内したように、多くのお客様を招待するということもあり、それにかかる費用は小さくありません。また、挙式を挙げないので、そうするとお客様も招待することがなくなり、お客様もご祝儀を払うことがなくなるため、こちらも費用を抑制することができます。
次に挙式を挙げるということになると、煩雑な事務手続きがあります。例えば誰を招待するのかということは、カップルだけで決められるものではありませんので、両親と相談することになります。また、挙式を挙げる際の結婚式場とのやり取りなど。また、二次会などを実施するということになると、その調整も大変です。挙式を挙げないと、このような煩雑な事務手続きから開放されるので、違うことに時間を使うことができます。
挙式を挙げないデメリットについて
挙式を挙げないデメリットについては、けじめがつかないということです。挙式は新しい夫婦になったということを報告する場所でもあるので、そういう機会がなくなるということは、古い人から見ると不思議な状況に見えます。それと挙式は両親に感謝を伝える場でもあるので、そういう機会がなくなるということです。
家族婚
上記のデメリットを解消する上でおすすめなのが家族婚です。つまり、カップルの両親や兄弟を招くことで、両親や家族に感謝を伝える機会ができますので、経済的な負担もそれほどかかりませんし、何よりも一番感謝を伝えたい人に感謝できる機会ですので、本来の挙式の目的を達成することができます。