結婚式の披露宴では、特に招待されている人たちの涙を誘うのは、披露宴の一番最後のところで新郎新婦がそれぞれの両親に花束を渡して、特に花嫁が両親に対して感謝のコメントをするときです。あの感動的なシーンは、多くの人の心を打つと思いますし、コメントする花嫁もコメントを受ける両親も大泣きするところです。ただ、結婚式は当然新郎新婦がメインなのですが、その二人をしっかりフォローする必要があるのが、二人の親です。つまり、新郎新婦の両親は、新郎新婦を結婚式や披露宴などでしっかりサポートする必要があり、実は大変忙しいのです。そこで、結婚式では新郎新婦の両親はどのようなことをする必要があるのか、ご説明します。
結婚式において親の役割は大きく分けると
・挙式までにやるべきこと
・挙式が終わり披露宴までにやるべきこと
・披露宴中にやるべきこと
の3つになります。
挙式までにやるべきこと
結婚式当日は、まず挙式があって、その後披露宴があります。まず、挙式が行われますが、両親はまず会場には3時間前に入るようにしましょう。そして、まずやるべきことは、相手方の両親がいたら挨拶です。後は、結婚式でお世話になるスタッフがいます。ヘアメイク、介添人、宴会担当者などへ挨拶を必ずしましょう。これは最低限のマナーになります。また、心付けを渡すということにもなりますが、こちらは会場の方で断る指導が徹底されている場合もあるので、相手が遠慮してきた場合は、無理に渡すようなことはしないようにします。とにかく、この時間には、色々な関係者が到着してきますので、挨拶は欠かさないようにしてください。例えば、結婚式の受付係から始まって、仲人がいる場合には仲人夫婦が会場に来たら、速やかに挨拶をします。また、時間が経過してくると、親族も会場に控室に集まってきますので、一人ひとり丁寧にご挨拶をしていきます。挙式では教会で結婚式を行う場合は、新婦の父親は新婦とバージンロードを歩く役割がありますし、神前での結婚式の場合は玉串奉奠(たまぐしほうてん)を両家の代表が新郎新婦、仲人に続いて行う役割があります。この場合両家の代表は一般的に両家の父親になります。それと、花嫁の母は、花嫁に筥迫を胸元にさす筥迫の儀を行います。
挙式が終わり披露宴までにやるべきこと
挙式が終わった後は、親がそれぞれの親族を相手に紹介する役割がありますので、間違えないようにメモなどを用意しておく必要があります。あとは、披露宴が始まる前には親族の記念撮影がありますので、スムーズに撮影ができるように丁寧に気配りをしてしっかりリードすることが必要です。親族の記念撮影が終わった後は、披露宴会場に向かうのですが、披露宴が始まるまでに、挨拶できなかった人への挨拶は忘れないようにしましょう。
披露宴中にやるべきこと
披露宴が始まると、まずは主賓の挨拶がありますけれども、この場合は新郎新婦だけではなく両家の両親も起立して挨拶を聴くのがマナーです。会場の関係者が起立するように促してくれる場合もありますが、自ら立つようにしましょう。また、挨拶が終わった後は、起立しながら、挨拶をするのがマナーです。歓談タイムに入ると、今度は披露宴に来てくれているお客様のテーブルに足を運んで挨拶をします。挨拶回りのマナーは、親族を除く自分側のお客様に対して挨拶をした後、相手側のお客様に挨拶をします。この場合の順番は上席からです。相手側の挨拶が終わりましたら、自分側の親族の席と相手側の親族側に挨拶にいきます。また、お祝いの席なので、お酌をすることになりますが、無理にお酒を進めないようにしましょう。また、お客様からお酌を受けた場合は飲めなくてもグラスに口をつけるのがマナーです。ここで注意をしないといけないのは、両家の親は大変忙しいので、進められたからお酒を飲みすぎないように注意してください。